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働く医療職の声

「保健師を続けたい」をあきらめない

– 子育てとキャリアを両立する、株式会社SaveExpatsでの働き方 –

子育てをしながら、専門職としてのキャリアも続けたい。そう思っていても、勤務時間や通勤、子どもとの時間を考えると、それまでと同じ働き方を続けることが難しくなることがあります。今回お話を伺ったのは、保健師の浅木さんは、大学で心理学を学んだ後、看護の道へ進み、大学病院のICU、企業の産業保健師を経験され、子育てをきっかけに働き方を見直し、SEに入職しました。「保健師の仕事は続けたい。でも、子どもとの時間も大切にしたい」その両方を大切にしながら働く、現在の仕事と暮らしについて聞きました。


― まず、これまでのご経歴について教えてください。


私は、最初から看護師を目指していたわけではなく、もともとは臨床心理士を目指し、心理学を学べる大学に進学しました。学んでいく中で、「もっと患者さんの近くで、長い時間関わりたい」という気持ちが強くなりました。また、心理的な面から人を支えるためにも、身体のことを理解する必要があるのではないかと考えるようになりました。そこで大学卒業後、看護大学に編入しました。少し遠回りして看護師になりましたが、振り返ってみると、最初に心理学を学んだ経験や、「心と身体の両方から人を支えたい」という思いは、今の保健師の仕事にもつながっていると思います。


― 看護師になってからは、どのような仕事をされていたのでしょうか。


大学病院で病棟看護師として勤務し、ICU(集中治療室)も経験しました。そこで印象に残っているのが、30代、40代など働き盛りの方が、心筋梗塞や脳卒中などで運ばれてくることでした。重い状態になってからでは、医療者としてできることにも限界があります。そうした場面を経験する中で、「もっと前の段階で何かできなかったのだろうか」「病気になる前に、働く人の健康に関わりたい」という思いが強くなっていきました。それが、産業保健の道へ進んだきっかけです。その後、メーカーで約5年間、産業保健師として働きました。


― SEで働くことになったきっかけを教えてください。


きっかけは、もう少し子供との時間を大切にしたいと言う思いでした。前の職場の仕事は好きでしたし、保健師として働き続けたいという気持ちもありました。ただ、なかなか子どもとの時間を取ることができなくていつも葛藤していました。子ども自身も「家にいてほしい」という気持ちが強かったので、それまでと同じ働き方を続けることが難しくなりました。でも、保健師を辞めたいわけではなく、「保健師の仕事は続けたい」という気持ちはずっとありました。そこで、在宅でもできる保健師の仕事はないだろうかと探し始め、その中で偶然、SEの求人を見つけました。「家にいながら、保健師として働ける仕事があるんだ」そう思って応募したのが、SEとの出会いでした。


― 入職するときに、不安はありませんでしたか?


不安はありました。それまでオンラインで働いた経験がなかったので、最初は仕事の進め方自体がイメージできませんでした。特に、オンラインだけで業務を覚えていけるのか、きちんと仕事を理解できるのかという不安はありました。でも、実際に入社してみると、最初からサポートがとても手厚く、分からないことを確認しながら進めることができたので、安心して仕事を始めることができました。


― 現在は、どのように仕事と子育てを両立していますか?


在宅で仕事ができることは、本当にありがたいです。子どもとの時間を大切にしながら、自分の生活に合わせて仕事を組み立てることができます。特に学校から帰ってきたときに「おかえり」と子供に言えることは、とても幸せなことだと思っています。もちろん、在宅勤務ならではの難しさもあります。家に仕事があるので、つい仕事のことが気になって確認してしまったり、仕事と家庭の境界を自分でつくらなければならなかったり。だからこそ、自分なりに仕事をする時間と家庭の時間を整理することも大切だと感じています。それでも、子どもとの時間を持ちながら、保健師として働き続けられることは、今の私にとって、とても大きいです。


― SEで働く魅力を教えてください。


働き方だけではなく、保健師として学べることが多いと感じています。SEには、さまざまな企業で経験を積んできた保健師がいるので、他の方の考え方や経験に触れる機会があります。一つの会社だけで働いていたときとは違い、さまざまな企業やケースに触れることで、自分自身の視野も広がりました。また、カウンセラーの方から面談や心理面について学んだり、産業医から海外の産業保健について学んだりする機会もあります。実際の面談では、メンタル面だけでなく、食事や運動、生活習慣など幅広い相談があります。そのため、保健師として知識をアップデートし続ける必要性も感じています。働きやすさだけではなく、保健師として学び、成長し続けられることは、SEで働く魅力だと思っています。


― これからのキャリアについて、どのように考えていますか?


今は子育てを大切にしながら働いているので、急に仕事の量を増やしていくというよりは、今の生活とのバランスを取りながら、保健師としての経験を積み重ねていきたいと思っています。SEで働き始めて、さまざまな企業やケースに関わる機会が増えました。ほかの保健師の経験や考え方に触れたり、カウンセラーや産業医から学んだりする機会もあり、まだまだ自分自身が学びたいことがたくさんあると感じています。これからも、面談の経験を積みながら、メンタルヘルスや生活習慣、海外で働く方への支援など、保健師として対応できる領域を少しずつ広げていきたいです。子どもの成長とともに、これから自分が仕事に使える時間も変わっていくと思います。その時々のライフステージに合わせて働き方を変えながらも、保健師としてのキャリアは途切れさせず、長く続けていきたいと思っています。

編集後記

今回のインタビューで印象的だったのは、仕事と子育てのどちらも大切にしながら、自分に合った働き方をつくっていることでした。仕事はもちろん大切ですが、長い人生の中で考えると、子育ては「今しかない」期間でもあると思います。子どもとの時間を大切にしたいからといって、これまで積み重ねてきたキャリアをあきらめる必要はない。反対に、仕事を続けるために、子どもとの時間をあきらめる必要もない。SEでの働き方は、「保健師として働き続けたい」と「今しかない子育ての時間を大切にしたい」を両立する、一つの最適解なのかもしれないと感じました。働き方を変えることは、キャリアを止めることではありません。ライフステージに合わせて働き方を選びながら、専門職として学び、経験を積み重ねていく。浅木さんの働き方から、保健師としてのキャリアを長く続けていく、新しい選択肢を感じることができました。

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